『その子育ては科学的に間違っています』を読んだ

2009/2/18 水曜日 - 1:11:09

国米欣明 (著)、出版社: 三一書房

反感を買いそうなタイトルだなあ。と思った。
否定の言葉はネガティブな印象を与えるし、内容も「子ども中心主義の子育て」(本書が盛んに連呼している用語)の批判が中心となっている。自分の体調の悪い時に読んでいたら、更に気分が落ち込んでしんどかったー。
何かをけなして成り立つ理論っていうのは、何かが歪んでいる気がするよ。
持論に自信があるならば「科学的に正しい子育て」と堂々と言えばいいのに。
「科学的に」「間違ってます」って、学級会かなんかで、「○○君は、×××で間違っていると思います!!」と槍玉に挙げて吊し上げている生徒みたいだよ。その生徒は何を隠そう私のことだ。

この本が批判する「子ども中心の子育て」の対極として勧めるのは「ストイックな子育て」。

授乳は決められた時間おきにきちんとして途中で泣いても与えない。抱っこも、おんぶも、なるべくしない。添い寝もしないでベッドに一人で寝かせておく方がよい。泣いても抱き上げるのは禁物である

だそうな。昔は赤ん坊が泣いてすぐ抱っこしてやると「抱き癖が付く」と言われたもんだが、まさにそれを主張している。

しかも、0才児の間に「断念の芽」(と本書では定義)を育てるのが重要らしい。というか、3才までに育てておかないと手遅れなんだって。脳の機能「眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)」が育つのが3才が限界だかららしい。
断念の芽を育てておかないと、「すぐキレる子ども」になるらしい。もう、この辺の恐怖を煽ること煽ること。
しかも3才過ぎたら手遅れって。救いがない。
本書が批判する「子ども中心主義の子育て」は、「子育てをやり直すことは可能。軌道修正するのに時間は掛かるけど、やり直せる。」と言っている。うろ覚えだけど大体こんな文脈。
親にとっては「時間は掛かってもやり直せる。」と言ってくれる方が助かる。
というか「手遅れ」ってさあ。簡単に言ってくれるなよ。解決策は無いのか?

そして、本書ではアメリカの子育て方法が大好きなようで大絶賛。「ゼロ・トレランス方式」を手放しで褒め称えている。
副作用や難点を全く述べず、ひたすら絶賛しているので、逆に胡散臭い。

私も、ここまで本書をガンガン批判しているけど、それだけ色々考えさせられたという事でもある。
「子どもを甘やかしすぎないようにしましょう。」って事を、科学的(?)に証明しようとした本なのかも。

去年、タマが2才半くらいの頃に地域主催の「2才児のイヤイヤ期とのつきあい方」という講習会に出たときのこと。講師が言っていた。
「子どもがどんなにワガママを言ったり、反抗しようとも、親が主導権を握る。ここのうちのルールは親が決める。それを徹底することが大事です。」
私がボケーッと子育てについて考えているときに、いつも思い出す言葉です。

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