『青空しょって』(ゴルフ漫画)が好きだ

2017/8/25 金曜日 - 1:27:10

私にとってのゴルフは、その中継が年に1,2度ニチアサ(スーパー戦隊・仮面ライダー)の放映時間に被ってくるもんだから、「なんだゴルフか!」とテレビに毒づくものだった。嫌いじゃないけど興味もない。子どもの頃にプロゴルファー猿のアニメは見ていたけど、ゴルフそのものを面白いと思っていたわけではない。

ですが、『青空しょって』は面白かった。
『週刊少年サンデー』に1987年24号から1991年51号にかけて連載されていたので、もう30年前になるわけです。当時小学校高学年。なぜだか急に懐かしくなって電子書籍で全24巻買いました。『タッチ』が全26巻なので連載期間はほぼ同じ。昔は人気連載でも3~4年で終わっていたんだなあ。

『青空しょって』はしっかりゴルフ漫画です。
「パーってなに?」「マスターズってきいたことはあるけど」「全英オープンもきいたことはあるけど」こんな私でも興味深く読めた。ゴルフのなにが面白いのか、なにが怖いのか、考えることができた。
ゴルフコースの描写や駆け引きなどを丁寧に描かれているからだと思う。魔球や秘打は出てこない。トンデモなコース攻略法は出てくる。でもゴルフの考証が非常にしっかりしているからトンデモ攻略法も浮いてみえない。

が、逆説的ですがゴルフの話じゃなくてもよかったのかもしれないとも思う。題材がゴルフなだけで、物語の骨格としては主人公の生き様だと思うから。主人公がとても魅力的です。やっぱ主人公がカッコいいと面白いよ!

『青空しょって』の話題になるとよく出てくるのが「連載中に絵柄が著しく変わった」です。
ストーリーは初期にドタバタコメディ、スポ根ラブコメを経て8巻以降で本格ゴルフ漫画に転換する。絵柄もあだち充風から劇画に変わった、と。
確かに変わっているんだけど、主人公・飛田一八とヒロイン・森村真紀について違和感はない(わたしは)。

真紀の初登場巻。
一八は真紀を一目見て「かわいい!!」と思っている。プロテストにトップの成績で合格したら「オレにキスしろ」と言ったり、真紀も新聞記者相手に恋人宣言したり、リア充爆発しろ状態。

真紀は8巻で一旦退場し、再登場は20巻。
全英オープンに挑戦する一八のキャディになり、一八を献身的に支える。

初めての長期連載で絵柄が洗練されるのはよくあること。それに一八も真紀も4巻では17歳。21巻で20歳くらい。少年少女から大人の男と女へと一番変化する年ごろだから。
 
 
ただ……………………一八の親父の変貌ぶりはいかんともしがたい。

一八は14歳。少年感まるだしで、まあいい。

1巻の後ろのがに股のおじさんが24巻では熊のようになってしまった。

1巻では息子頼みで生きてきた親父。息子がバイトして買ったテントで寝泊まりし、息子が捕まえたモグラを食べていた親父。20巻以降では息子・一八の最大のライバルとして立ちふさがる。
物語は始まりから終わりにかけての変化をえがくものだときいたことがある。変化っぷりからいえば、親父の方がものすごい物語を抱えてそうだ。

『青空しょって』はゴルフ描写は丁寧なんだけど、ゴルフ以外が物語が成立するギリギリまで削ぎ落とした描写になっている。
そもそも、一八がどこに住んでいるのかすらわからない。日本なのかアメリカなのか。マスターズ優勝してスポンサーもついてお金をガポガポ稼いでいるみたいだからホテル住まいかもしれない。序盤はテントで野宿で中盤はキャンピングカーをもらって、定住しているイメージが全くない。親父はアパートに住んでいる描写があった。

20巻以降、一八と真紀ちゃんは信頼関係で結ばれているのはいいんだけど、どうやって真紀母に真紀をイギリス(全英オープン)に連れて行くことの許しをこうたのか?とか、いつ指輪を買ったんだ?とか、なんて言って指輪を渡したんだ?とか
ご想像におまかせしますじゃ辛い。


拍手する

コメントをどうぞ

XHTML:You can use these tags: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">

スパム避けです。数式が成立する数字を入れて下さい。 * Time limit is exhausted. Please reload the CAPTCHA.