公開セミナー 第42回 名作の舞台裏「ありがとう」にいってきました

2016/12/4 日曜日 - 21:50:29 タグ: , ,

日 時 : 2016年12月3日(土)15時00分−17時30分
会 場 : 情文ホール(横浜情報文化センター6階)
ゲスト : 水前寺清子(出演)、長山藍子(出演)、石井ふく子(制作) 
司 会 : 八木康夫(放送人の会)
主 催 :(一社)放送人の会、(公財)放送番組センター

抽選の当選枠が200名に対し、900名の応募があったそうです。
往復ハガキとネット受付があったのですが、当選の割合はいかほどなんですかね。私は往復ハガキで申し込みました。ネット受付はメールで当落通知があったそうです。
出席者の4分の3がリアル視聴世代のように見受けられました。女性多し。
 
 
セミナーは前半が第2シリーズの最終回の上映会、後半がゲストのトークでした。
上映会が意外と楽しかった!
いっつも1人でパソコンで『ありがとう』を録画再生してニヤニヤしているものですから、みんなで何度も笑い声を出してみてホームドラマは本来はこうやって見るものなんだと実感しました。
 
 
笑い声の出た場面

「はい、虎之介」
『あ、虎先生!』
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「なんだ?ハハ。新か?ハハ」
 
 
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「十七子、(千葉先生と)うまくやんなよ」
 
 
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「日下さん、あの、お昼になったら姉さんに弁当おねがいします」
 
 

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「おじいちゃん、色気盛りってどういうこと?」
 
 

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「なんか用?」
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「いえ、べつに」
 
 
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「ごくろうさま、おつかれさま、ベターッとした声だしちゃって」
 
 
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「はい、おいも」
 
 
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「餃子、倹約しようか」
「餃子くらいいいじゃないかあ」
 
 
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「色の白いは七難隠すっていうでしょう?」
 
 
虎先生のデレだったり、新の拗ねだったり、十七子のちゃっかり感や、しーちゃんのおとぼけ。このあたりで笑いが出るのはわかります。
 
 
意外だったのが
万希男と桃で「お姉ちゃんどうしてるかねえ」なんて話しているところに日下さんから電話。
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「え!? これから結婚式!?」
「僕の両親がすっかり希さんのことを気に入ってしまって」
からの
ドン!!
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ここで笑い声。
たしかに挨拶に行くだけのはずが結婚式かよ!?って笑いどころですわ。
1人で見ていたときには気づかなかったなー。

というわけで、1人でニヤニヤ見るのもいいけれど、みんなでワイワイああでもないこうでもない言いながら見ると、もっと楽しいんだろうなと思いました。

上映会が終わり、休憩を挟んでゲストトーク開始。

     [  スクリーン  ]

[司会] [水前寺] [長山] [石井]

[       客席         ]

拍手の中、ゲスト登場。拍手がパチパチから『ありがとう』のテーマの手拍子に。
登場順は司会者、石井プロデューサー、長山さん、この後少し間が空いて会場が「あれ?」って空気になってから、水前寺さんが慌てて登場。
水前寺さんは真っ黒な生地で中心に銀色の大きなボタンが並んだワンピースでした。甘くなく、カッコいいミニ丈です。濃い黒のストッキングの足はスラリと細く、光や新のミニスカート姿そのものでした。感激した!!
長山さんはアイボリーでジャケットの襟が大きく波打っているスーツ、石井プロデューサーは黒いパンツスーツでした。

以下、敬称略でトーク内容をまとめます。

(石井)『ありがとう』はあまり考えずに作っちゃったドラマ。ありがとうという言葉でドラマを作りたいというだけだった。平岩先生に「ありがとうというドラマを作りたいから一緒にやってね」と頼んだ。主役の女性には全然ドラマをやったことがない人をと探した。ある日、サブルームからスタジオを眺めていたらチータが歌番組の司会をしていた。「あの人がいい」と決めた。
周囲の人からは「あの人はマイク1本で全国を飛び回っているのだから無理」と言われた。
チータが所属しているクラウンレコードの一番偉い人に面会を求めたら「チータのスケジュールはわからない」と宣伝部に回されて、宣伝部にいったら「スケジュールはない」と断られた。
チータは毎週司会をしているからスタジオに行って扉に休憩の時間が貼ってあって、トイレ休憩をとるだろうと、トイレにマネージャーはついてこないだろうと思ってトイレにいって「5分時間ください」と言った。
そうでしたね、チータ。

(水前寺)そのとおりです(笑)。4月にドラマが始まるというのを3月にきいた。しかも自分でないとダメだから断られたら企画を諦めると言われて。
ドラマは美人の方がやったほうがよろしいのでは?と断ったつもりだったのが、「美人でないからいい」と返されて、「そっかー」と納得しちゃってお受けした。
クラウンには「いつ撮るんだ!?」と怒られた。
素晴らしいドラマに出させていただいてありがとうございます。

(石井)いまでもおつきあいさせていただいている。

(長山)自分もチータと同じようなものだった。『女と味噌汁』が石井先生と最初にした仕事だった。それまでは舞台の役者で『女と味噌汁』に出演されていた池内さんや山岡さんのような美人でもなく、石井先生に「美人じゃないからいい」とドラマに引き入れられた。
チータは美男子の石坂さんと仲良くてよかったわよね。

(水前寺)第2シリーズの最終回を見て、あんなにくっついて喋っていると思わなかった。
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こんなに顔が近いのになんとも思わなかった。
 
 
(石井)私はこの人とやりたいという思い込みが激しくしつこい。平岩さんともチータがダメなら他の企画をと考えていた。お芝居ができる人で囲んだがチータからOKをもらえるとは思わなかった。

(水前寺)お芝居をしているとは思っていなかった。好きなようにやっていいと言われた。
多忙でリハーサルにも出てないからご迷惑をかけてた。NGを出さないように出先で脚本を覚えた。当時は頭よかった(笑)
ポンポン言う山岡さんは家の母とは違うからできた。2年半楽しくやらせてもらった。
 
 
(石井)視聴率のことは考えてなかった。心のやさしい家族をえがきたかった。再放送を子どもさんが見ているのが嬉しい。きばって作ったわけではなく、いろんな形の家族をつくった。

(長山)石井先生の「こういうドラマをつくりたい」という志が高くて深い。平岩先生もそれを汲んでくれていた。
山岡さんには普段から「藍子!」と呼ばれた。山岡さんは怖かったけど本当のことを言ってくれる。『女と味噌汁』のころから思いやり、いたわり、役者の始まりもわかってくれていた。
チータとは親子のテンポが小気味よかった。

(水前寺)最初はどうすればいいのかわからなかった。怖くはなかった。ただケンカしていただけだった。

(長山)チータとお母さん(山岡さん)の相性がよかった。楽しそうだった。

(水前寺)楽しいからやっていた。

(石井)山岡さんとチータは親子にみえた。いまは親子がケンカもできないし喋らない。喋りあうことが大事。そのはじまりがありがとうだった。

(長山)本音で喋りあうから愛がある。リハーサルに出られないのが却ってよかったのでは? 台詞は完全に覚えてきているし。

(水前寺)新鮮で真剣だった。

(長山)あなたと山岡さんだからできた。

(水前寺)脚本の台詞なんだけど本気で「なんでこんなこと言われなきゃならんのだ」と本当に悔しいと思ってやっていた。今では感謝している。
 
 
(石井)第2シリーズの最終回を見て、親に甘えられるのはすごいことと胸が熱くなった。

(水前寺)あの場面は最後に撮ってもらえた。
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来週から会えない、これで最後かと思って寂しさいっぱいだった。

(長山)リハーサルなしでやるから山岡さんも本気だった。演出など段取りはできているんだけど、本番は本気でやりあっていた。

(水前寺)私は親になぐられたことがないのでドラマでなぐられるのも勘弁してほしいといっていて、リハも2、3回やっていたのに本番でリハよりもタイミングが先でなぐられた。泣いてはいけないと堪えてニヤッと笑ったのを覚えている。
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山岡さんが勝手にやったのか?ときいたら石井さんがやらせてた(笑)

(長山)石井先生は鬼だから。私が言ったのではないが「鬼のふく子」と呼ばれている。ふく子は鬼は外、福は内の福でもある。山岡さんも鬼のふく子と呼んでいた。山岡さんを鬼と思ったことは?

(水前寺)鬼とは思わないけど、コンチクショウとは思った。石井先生が怒ったところはみたことない。

(石井)人によります。

(長山)厳しいのはありがたいと思っている。

(水前寺)坂上忍くんは『ありがとう』当時5歳で「こわかったー」って言っていた。石井先生がくると急にシュッとなる。

(石井)左手で食べようとするたびに手を引っぱたいていた。本来は親がやるべきこと。小さいうちなら直せると思った。画面に映る姿として食べるときは右手で食べてほしかった。変だなって違和感があるから。

(水前寺)忍くんもいまではよかったと言っている。あんなに大きくなるとは思わなかった(笑)
 
 
 
(水前寺)泣く場面では自然に涙が流れた。石井先生には泣きたきゃ泣けばいい、笑いたければ笑えばいいと言われていた。
 
 
(石井)歌は歌、芝居は芝居でチータと仕事をしたかった。平岩さんもチータを気に入っていて一緒にチータの役をつくっていた。よく連れてきたわねと言われた。
 
 
(石井)私は家族ドラマしかつくっていない。家族の中にいろんなことがある。世の中にはサスペンスドラマというジャンルもあるが、家族の中にもサスペンスはある。そういうものもつくってみたい。
世間で「見るドラマがない」と言われるとゾッとする。家族で見るドラマで「こうういうのがあるんだ」と思われる作品をつくりたい。
 
 
(水前寺)私は芝居はできない。
『ありがとう』で涙や笑顔に出会えてよかった。歌い手として失礼なところに飛び込ませてもらって失礼なことをしてしまって。
複雑な感情を演じることはできなかった。「腹立つ」「なんていい人なんだろう」の2つだけだった。
 
 
<司会から石井へ>これからのテレビはどうなっていくか?

(石井)やりたいことをやる。近頃は人にやさしくないのでやさしい作品をつくりたい。
 
 
司会者がゲストに問いかけ、ゲストが答えるという形式でしたが、質問が漠然として壮大すぎることがあって、うまいこと話を引き出せてないなあと感じました。以下は、客席からのQ&Aです。
 
 
Q1.どのシリーズが一番好き?

(水前寺)全部好き。母さんの呼び方がシリーズによって違ってどうしようかなと思ってはいたが、どれもいい。再放送も録画して見ている。
 
 
Q2.第1シリーズから第3シリーズは水前寺さん主役だったが第4シリーズはキャストが大幅に変わったのに、なぜ『ありがとう』だったのか? 本当は『肝っ玉母さん』をやりたかったのが転じたのか。

(石井)チータを主役に第3シリーズまでで『ありがとう』と思っていたがTBSから要望があった。「ありがとう」の言葉は誰にでもあるから生活の中のドラマとして主役をパン屋さんにしてみたいと思った。深くは考えてなかった。
 
 
Q3.『ありがとう』の撮影中のエピソードで「これ」というのがあったら教えてください。

(水前寺)全部が印象深い。今でも脚本の台詞を全部覚えているくらいだから1番も2番もない。

(長山)全部心を込めて演じている。
 
 
Q4.石坂さんと3年もの間、同じ人で恋人を演じたときの気持ちの作り方は?

(水前寺)期待されているようなことはなにもありませんでした(笑)
お兄ちゃんのように思っていた。石坂さんも「この小娘」と思っていたのでは。

(長山)ドライブの話を知らなかった

(水前寺)石坂さんとドライブに出かけようとしたら2回もエンストした。近所と線路の上でエンストして「もう行くのは止めよう」ってなった。
石坂さんは女性の中に1人いらしても話を合わせられる人だった。

(長山)好きだったの?

(水前寺)嫌いじゃなかったよ(笑)
女性にキャーキャー言われていたのも知っていた。噂になって歌の現場に記者の人がきた。ある方と結婚されたら誰も来なくなって腹が立った(笑)
私と石坂さんは兄妹みたいでした。
 
 
 
以上!!
トークを聞き必死にメモ帳にボールペンで走り書きをしながら「どこの記者だよ!?」と心の中で己に突っ込んでました。


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