『ありがとう(第2シリーズ)』の感想-第52回-

2016/6/20 月曜日 - 2:23:47 タグ:

いよいよ最終回。
最初から最後まで終始一貫してブレなかったのは、虎先生が新を好きで好きで仕方ないところ。ケンカしても、拗ねても、落ち込んでも、調子に乗っても、新への気持ちが揺れることはなかった。だから全話見られたのです。
 
 
早朝勤務の看護婦さんに温かいお茶を差し入れる新。
「お疲れ様。早いですね。お茶いれましょうか」の言い方にも品があり、十病院の若奥様も板についてきました。
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ほんの数ヶ月前は、小林教授のお嬢さんの差し入れの冷たい麦湯に完敗(乾杯じゃないです)していたのにねえ。人は変わるものです。
 
 
一方、虎先生のデレっぷりは第1回からま~~~ったく変わらず。
インターフォンが鳴り
「はい、虎之介」
『あ、虎先生!』

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「なんだ?ハハ。新か?ハハ」

「新か?」と呼び捨てしているのは第1回から大きく違うところだけど、インターフォン越しの声だけでデレる初々しさはなんなんだ。
そもそも病院からのインターフォンなんだぞ。緊張感をもちなさいって。

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『事故です。ダンプが歩道に突っ込んで子どもが2人跳ねられたそうです。いま救急車がきます』
ほらみろ。
 
それにしてもダンプが歩道に突っ込むことが多いドラマだ。桃もダンプに跳ねられかけた。『ありがとう』は車の排気ガス問題やら交通事故の多さで交通戦争と呼ばれた年代だったかも。
 
 
友さんが慌ただしく引っ越してしまって心残りだという院長先生。
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よく言うわ~♪
前回、新くんを除いてのんきにラーメン食べていたのに~

「友さんの親心はわかるまい。親心が本当にわかるようになるには、お前も新くんも親というものになってからだろうな」

虎先生は反論しないけど、なにか言いたそうな顔ではある。
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新と虎先生のケンカも今回で見収め。
新は診察室で虎先生が水戸さんに甘い顔をしていたのがご不満のようで。

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「世間様には仏顔、女房には鬼の顔か」
「なによ、水戸さんにばっかり良い声だして」

虎先生の言い分としては、水戸さんは雇っている看護婦で新は女房。看護婦に辞められたら困るということで。その理屈はわかるのですが、相手がよくないねー。水戸さんは虎先生への未練をキッパリ断ち切っているけど、一般的にはトラブルの元になりかねない。「もしかしたら虎先生は結婚生活に不満があるのかしら? いまからでも入り込む隙がある?」と勘違いされることもありうる。
『ありがとう』は恋愛ドロドロ泥沼ドラマではないから、そうはならないけど。

三度笠の口上を述べる新の手のひらに毛糸をのせる虎先生のやり取りも微笑ましい。
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本気でワゴンを押し合いして虎先生が額に傷をこしらえたのは、いつの日のことだったか。

「夫婦でも病院の中じゃベタベタするのはよそうって言ったじゃないか」
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「ツンツンする必要もないのよ」
「それは僻みだよ」

いや、虎先生の振り幅が激しいんだと思うよ!
ベタベタかツンツンで、丁度良い案配に調節できないんだよ。
「夫婦でも~」とサラッと出てくるあたり、夫婦になったんだなあとしみじみと。

うわぁ!後ろの棚の上に、結婚式で2人がケーキカットしている写真があった!!
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新のナースキャップと白衣が白黒写真によく映えている。
『ありがとう』に出てくる写真といえば、お父ちゃんの遺影ばかりだったから意外で驚いた!
放映当時は録画機器もないから繰り返し見られなくて、見逃しちゃった人も大勢いただろうな。私も画面キャプチャを撮らなきゃ見逃していた。
 
 
なんだか上手くいっちゃいそうな万希男としーちゃん。それぞれが皮を剥いた焼き芋を交換する不思議なやり取り。
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第4回で新の焼き芋を拝借した虎先生を見て「焼き芋は好意の暗喩だ」と深読みしたのですが、あながち間違いではなかったかもしれん。
 
 
虎先生と新は「こころ」でラーメンを食べて仲直り。
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お母ちゃんが引っ越してから、お母ちゃんの話題を避けていた新がついお母ちゃんとの思い出を語る。
たまには電話しろと言う虎先生と、もったいないと言う新。

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「俺たちちょっと自然じゃなくなってるよ。理屈っぽくなってるんじゃないか」

かなりドキッとした台詞だった。新と虎先生の間でトラブルが発生しているわけではないのに、すれ違っているかもしれない薄ら寒さを感じたからだ。誰が悪いわけでもない、何があったわけでもない、でもいつの間にかすきま風が吹いている。リアルにありそう。
でも、新と虎先生の場合は、虎先生が気づいて口に出せているから、きっと2人は大丈夫。
 
 
かつて新とお母ちゃんがご飯を食べていたテーブルに向かい合わせで座る新と虎先生。
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2人が身を乗り出すと、こんなにも近い。テーブルは意外と小さかったんだな。

「お母さんがいないときには俺にケンカを吹っ掛けたっていいんだぞ。ちゃんと受けて立ってやるからな」

「新、しっかりやろうな、お互いに。お母さんにあんまり心配かけないように」
 
 
 
 
十家の今後
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龍之介夫婦に2人目ができた。
(まあ、龍之介夫婦は復縁後は色気担当組でしたからねえ)
鉄之介のこころ乗っ取り計画を発表。
(これはマジで勘弁。稼ぎもないのに結婚して、半人前のまま子どもをこさえて、世間で苦労したこともないまま棚ぼた店主か)
 
 
なんだこの不思議空間は
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お母ちゃんと再会です。日めくりが11日で止まっていて、お母ちゃんが戻る日が15日のはずが1日早まったので14日。つまり、引っ越してからたった3日です。
「お義母さん」
「虎之介さん」
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お母ちゃんでさえ「虎之介さん」と呼んでいるのに、なぜ新は虎先生を「虎之介さん」と呼んでくれないのか。
 
お母ちゃんも虎先生の前だから「虎之介さん」と呼んだようだ。
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「いいのかい、虎先生お帰ししちゃって」
「いいんだよ。彼わかってるから」

なんだろう……この台詞……夫公認の浮気みたいに聞こえるんだけど……。

ここから先、新とお母ちゃんの関係に思いっきり毒を吐きます。
お母ちゃんと新の最後のやり取りに感動された方は気分を悪くされるかもしれません。
 
 
 
 
 

お母ちゃんが年をとったら一緒に暮らそうねという新。泣きながら歌っちゃってる。
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そんなに泣くなら結婚なんか止めちまえ!!!!

心ならずも引き裂かれた親子みたいになっちゃってるじゃないか!
虎先生に縁談がきたときもそうだったけど、新とお母ちゃんで勝手に障害をつくって2人で盛り上がっちゃってるね。
マフラーも結婚してから虎先生が何度も新に「寒いだろ」と言って巻いてくれたよね。でも、この場面のように2人で巻くことはなかったね。
 
 
 
最後の場面はみんなの働く様子が次々と流れ、最後に新に声をかけるのは虎先生。
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「新!」

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「ああ」

そんなに「虎之介さん」と呼びたくないのか!!
夫の名前を呼んだら死ぬ病か!!
 
 
虎先生は笑顔だけど、ホントにそれでいいのか!
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お母ちゃんと一緒じゃないなら1人で歩くのか!
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最後に虎先生からの声かけをもってきたので、第1シリーズよりは相手役に近いところにいると思ったんだけど、なんども見ていると、虎先生はお母ちゃんに勝てなかったのかな……という気がしてきて悲しかった。

場面の順序が、お母ちゃんとシクシクメソメソから虎先生と向かい合わせだったら大分印象も違っただろう。
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お母ちゃんと笑顔で別れたあとに虎先生に泣いて縋りついて欲しかったなあ。
まだお母ちゃんと離れるのは寂しい。でも心配かけたくないからお母ちゃんの前では我慢して笑ってサヨナラ。そして虎先生の前で心がゆるんで涙腺決壊。どうですか!?お母ちゃんへの未練を振り切れないままでも、虎先生と支え合って生きていく未来が見えませんか!?
それならば私も結婚の幸せと切なさに、もらい泣きをしたと思います。とにかく新とお母ちゃんで関係を閉じてしまう閉塞感に辟易しました。
新がお母ちゃんから巣立ったからといって、母と娘の物語が軽んじられるわけではないのに。
どうしても、お母ちゃんオチにしないといけない事情があったのかと勘ぐってしまう。

それから、どうして頑なに新に「虎之介さん」と呼ばせなかったのか。
第1シリーズは「進矢さん」と「進矢」と呼び方が定まりませんでした。ひとつづきの会話の中でさえ。これは脚本通りなんです。水前寺さんは正確に脚本通りに呼んでます。よく間違えずに呼んだものだと。余談でした。
虎之介さんと呼ばせないことに拘りがあったのかなあ。51回で虎先生と言い争っているときに呼んだように聞こえることがありましたが、不明瞭で確信もてず。
 
 
最終回だというのにスッキリしない感想ですみません。

いままで感想におつきあいくださり、ありがとうございました。
第2シリーズの再放送、ありがとうございました。
朝6時なんて忙しい時間無理だよ~と思ったはずなのに朝に見てました。とても楽しかったです。

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