『ありがとう(第2シリーズ)』の感想-第51回-

2016/6/14 火曜日 - 0:02:41 タグ:

うううう。『ありがとう』第2シリーズがあと1回で終わっちゃうよおおおお。
これからなにを楽しみに朝起きればいいんだよおおお。なにを励みに仕事に行けばいいんだよおおお。喪失感ハンパないよおおおお。
お母ちゃんが京都で暮らすと知った新の喪失感はこんなもんじゃないのかもしれないけど、視聴者の落胆ぶりだって相当なものですよ。第51回。
 
 
お母ちゃんが京都で暮らすことに大反対の新。お母ちゃんが犠牲になることないと主張。
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虎先生は、お母ちゃんの決断で間接的に恩恵を受ける立場にあるので、なにも言わない。
この場は婦長さんが収め、新と虎先生は帰宅。
 
 
『ありがとう』において京都の旅館と章子の母親は便利な設定だったとつくづく思います。
序盤の龍之介夫婦の不仲の原因であり、虎先生に縁談が舞い込む呼び水であり、新とお母ちゃんを引き離すキッカケになる。
京都の実家の事情にみんなが振り回されているが、誰に責任があるわけでもない仕方のないこと。悪人を作らずに話を大きく転がすことができました。
とはいえ、お母ちゃんの京都行きに喜びを隠せない龍之介先生はどうかと思いますけどねー。
龍之介先生は「友さんのためにも良いことなんじゃないかな」って、虎先生の縁談のときの「虎之介も外の世界を知る良い機会だ」と同じようなことを言ってるんですよ。
自分が一番助かるくせに、とってつけたように「本人のためにも良いことだ」と奇麗事を言うのでイラッとします。
 
 
大荒れの新は虎先生に八つ当たり。
それはそうと、改めて虎之介夫婦の部屋を見回すと、調度品も高そうなものが多いです。花瓶の横の仮面が謎w
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花瓶の花が複数箇所に置いてあったり。
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箪笥の上に大量のこけしがあるのはどういうわけか。
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話を戻して。
新をなだめようとする虎先生。
章子義姉さんのためだけに京都に行くというのならば反対する。しかし友さんが希望しているのならば、それを尊重すべきだと諭す。いい年してお母ちゃんお母ちゃんと甘えるのはおかしいと。
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「親1人子1人の立場っていうのは、俺はそれなりに理解しているつもりなんだよ」

そうです。虎先生も片親で育ったのです。家は裕福で家政婦もいる生活だけど、兄弟もいるけど。それでも母がいないのは辛かったろうと、「ママママ」やかましいマー坊を見てつくづく思います。
虎先生に限らず、相沢三兄弟と千葉姉弟には両親がいません。十七子も母1人子1人。『ありがとう』の主要キャストは両親揃っている方が珍しい。

それでも聞き分けのない新。

「じゃあ聞くけどね、君は俺とお母さんと一体どっちが大事なんだ!?」

虎先生とうとう言ってしまった。
残業続きの彼氏に「仕事とあたしとどっちが大事なの!?」と詰め寄るような台詞……ではないです。こんなことを聞かざるを得なくなった虎先生が辛い。
新も虎先生を好きだと言ったけど、結婚もしたけど、優先順位はお母ちゃんの方が高くなかったか? 新婚2日目も虎先生をおいて1人でアパートに行ったよね。のびのびとゴロ寝をしたかったんだろうけど、虎先生だって一緒にゴロ寝をしたかったんじゃないかな。
結婚してからも虎先生は新に半分だけ片想いしているみたいだったよ。

救いがあるのは、新と虎先生がここでぶつかり合えたこと。
言いたいことを我慢して、問題から目を反らして知らんぷりしなかったこと。そうしていると、離婚寸前だった龍之介夫婦みたいに、にっちもさっちもいかなくなってしまうんだ。
新は虎先生に言いたいことを言えてよかった。八つ当たりを受け止めてくれる虎先生がいてくれてよかった。
 
 
新はアパートに戻り、お母ちゃんと婦長さんの会話を立ち聞きしてしまう。

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「嫁にやってホッとしているのはいいお母さん。1人になって寂しいの取り残されたの、なんのために育てたんだろうって愚痴を言うのは悪いお母さん。わたしは見栄っ張りですからね、いいお母さんでいたいんです」

新もお母ちゃんに甘えていたし、お母ちゃんも新を思ってぼんやりすることが多かった。いつものシャキシャキしたお母ちゃんではなかった。近くにいながらも心は自立できるのが理想なんだろうけど、新とお母ちゃんは不器用な親子だったのだ。
 
 
アパートを出ると、寒空の下、公園に虎先生がいた。
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「どうした?」
「どうしたの?」
「待ってたんだよ」
「わたしを?」

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「寒いぞ」

新にマフラーを巻いてあげる虎先生。
アパートと十家は近いんだから、家で待ってたっていいのに。いつ戻るかもわからない新を待っちゃって。
こんなに優しい旦那さん、絶対に手放しちゃ駄目だよ! 放そうとしても離れないだろうけど。
 
 
それにしても、まあ、よく待つ男ですよね。
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慰安旅行で新くんが留守番クジを引いたときにも待ち伏せしてました。このときは空振り。
 
 
話を戻して。
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「側にいてくれた方が助かるからな」
「助かる?」
「だってケンカをするたびに京都に行かれたんじゃ迎えに行くのは大変だし金もかかるしさ」

冗談半分でしょうけど、当たり前のように迎えに行くんだね。
第15回のホテル代わりに入院する患者の話で、新は「病院に来れば否応なしに誰か迎えにくるというわけですね」と言っていたけど、どこに行ったって虎先生が迎えにきてくれるんだ。

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「さあ帰ろう」

新の帰る家は十家。虎先生と暮らす部屋へ。
 
 
虎先生はよくまあ、あちこちに相談する人だね。今度は広道か。
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「亭主とお袋を秤にかけてどっちが重いか聞くなんてナンセンスだ。もしも新くんがお前に女房と親父と秤にかけてどっちが重いかと聞かれたらどうするんだ」

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「そりゃもちろん女房が大事だよ」

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「…………」(ダメだ、こいつ)

院長先生も、虎先生の迷いの無さにガッカリしてるぞ。
 
 
ここから先、脚本に混乱があったのか、ちょっとよくわからんことになっている。

新にアパートに行くよう勧める虎先生。
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「お母さん、明日京都に行くんだよ」
「うん。知ってるよ」
 
 
そのすぐ後、新は病院に行ってやり残した仕事を片づけている。
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「友さん、明日京都に行くそうね」
「明日!?」
 
 
ちょっと待って、ちょっと待って、さすがにこれは……。
今までも、カマボコ事件で龍之介先生は虎先生の恋心を知ったはずなのに、京都から戻ってきたらスッカリ忘れていたり、虎先生が新に「俺ね、見合いしてきちゃった」と自慢(?)したくせに、後日「見合いしたこと知ってるの?」と驚いたり、矛盾していることもありました。
大人の事情もあるのだろうと、気にしないようにしていましたが、さすがにこれは……。

わかった!
新は虎先生の話を全然聞いていなかったんだ!
右から左に受け流していたんだな!
 
 
そんなの気にならないくらい、エグい場面が出てきますから。
↓これ
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お母ちゃんが明日、章子さんの身代わりで(←敢えてこういう言い方します)京都に行ってしまうというのに、ここの人らは一体なにやってんだ。
他人事すぎやしないか、十家のみなさん(+宮川家)よお。
唯一虎先生が「しまった」という表情をしているのがせめてもの救いか。
それから、こういう人でなしの場面に章子さんがいないのも救い。
 
 
新がアパートに行くと、すでにもぬけの殻で、手紙が一通残されているだけだった。
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次回、いよいよ最終回。
泣いても笑ってもあと1回です。

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