『ありがとう(第1シリーズ)』の感想-第29回-
2016/3/19 土曜日 - 1:22:37 タグ: ありがとう第1シリーズ
お邪魔キャラが次々と片づいていき、風呂敷が畳まれていく。いよいよ次回は最終回の第29回。
鶴長さんの初七日。
進矢は腹ぺこで1人帰ってきた。光は松平と一緒に先に出ていったという。
「光ちゃんは?」
「一足先に出たんですよ。松平君と一緒に」
「あいつ、飯食ってんだ!」
え? 気にするとこ、そこ!?
進矢を巡って女の戦いですよ?
のんきすぎやしませんかね。
どうも、進矢は超絶鈍感野郎になってしまったようだ。
光と松平は、松平オススメのお好み焼きやで飯食ってましたけれども。当たり前だけどグルメ巡りが目的ではない。
「段さんも好きだけど、四方さんも好き」
保育園立てこもり事件を一緒に乗り越えた仲間として、光を好きになった。ライバルではいたくない。友達になりたい、という話。
長台詞が辿々しくヒヤヒヤしたのはご愛敬。
松平は進矢が愛しているのは光だと言う。松平は前から進矢の気持ちに気づいていたそうだ。
そのわりには、ずいぶんしぶとく粘ったな。
「あの人が貴方のことを見る目つきってとっても優しいわよ」
「あいつは誰にだって優しいよ」
「いや、あいつはね、あんたのことを好きなんだよ」
どっちも本当だと思うんだよね。進矢さんは誰にだって優しい。でも光を見る目つきはデレデレ。
ただ、松平と進矢と光のスリーショットって今まであったっけ。
進矢が光をやらしい目つきで見ているのに気づくような機会はあったっけ。
細かいことは気にすんな!
ところで「やさしい目つき」って違和感ある言葉だ。「やさしい目」ではいけなかったのだろうか。目つきというと、目つきがよくないとか、やらしい目つきとか、アブナイ方向のニュアンスがある。「やさしい目つき」が「やらしい目つき」に聞こえるんだな。大体あってる。
松平は進矢を潔く諦めるかわりに、光と友達でいたいと言った。今すぐには無理だから仲間でありたい。
「その代わり、ここの払い、あんたの奢りよ。どうする?(^▽^)」
「いいよ♪ 払うよ♪」
和解成立
進矢さんが焼きそば3皿で取引されたような気がするのは気のせいだ。
さあ、食うべ、食うべ。
散々と松平を扱き下ろしてきた私ですが、松平のキャラの練り込み不足が不憫な気がしました。
松平の方が先輩なのに光がタメ口をきいているのも、光が失礼というより松平のキャラ位置が定まっていなかったからだろう。
ベテランなのか、ちょい先輩なのかもフワフワ。主人公・光と直接対話できずに、松平-進矢ラインばかりだったから、松平の人間性がなかなか見えてこなかった。
今回の大食いとか、ちゃっかり光に支払わせるとか、もっと早めに見ることができていれば、私もこんなに目の敵にしなかったろう。
光の母・勝が面倒くさい。
「あんた、身代わりから解放されたとき、誰のところに飛び込んでいったんだい!?きっと母さんのところに飛び込んでくるだろうと思ってさ、母さん下っ腹に力入れて待ってたんだよ。それなのに進矢さんのところにしがみついちゃって」
(;´゚д゚`)エエー
そこ怒るところ!?
20歳過ぎた女が「おかあちゃーん」って飛び込んでくる方が恥ずかしいじゃないのさ。
娘を呼ぶ男の人がいて、その人の胸に飛び込んでいけるなんて、喜ばしいことじゃないか。父親ならばまだ拗ねるのもわかるけどさ。
お勝さんの訳判らんヤキモチっぷり、口の悪さ、光そっくり。敢えて似たもの親子にしているんだろうな。
でも娘の恋にヤキモチやく母親なんて面倒くさいというか、ちょっと気持ち悪い。
お勝さんがプリプリ怒りながら立ち去ったあとに光がひとりごと。
「あいつ、ホントに私のこと好きなのかな。それにしちゃムードがねえなあ」
(;´゚д゚`)エエー
今さらなに言ってんのよ。さんざんっぱら進矢の好意を蹴飛ばしてきて、よく言うわ~。
松平父が進矢に会いに来た。10分ぐらいでいいから話をしたいと言う。
松平父は進矢が縁談を断った理由を知りたかったらしい。
松平父は単身で九家に乗り込んできたわりには、物わかりが良く、進矢には心に決めた女性がいるとすぐに納得してくれた。
進矢
「しかしそれが結婚に結びつくかどうか自信がないんです。もしできたとしてもそれは遠い先のことですし」
松平父
「なぜかね」
もはや、松平雪乃は関係ねえw。ただの身の上話。松平父は縁談を断られたのに親身になって聞いてくれて人がいい。
進矢は実母が重荷になっていた。おじやおばには本能的に愛情を感じているが、母に対しては努力して愛そうとしなければならない。
こんな母を結婚相手に尊敬してほしいとはいえないし、かといって結婚相手に母を軽蔑されたら情けない気持ちになる。
「それやこれやで今はまだ結婚できる時期じゃないんです。ですから好きな相手にもまだ何も打ち明けていませんし、結婚したい相手がいてもその可能性は薄いという理由は以上です」
光ちゃんに、ちゃんと好きと言ってない理由は(変だな~第7回で言ってるんだけどな~)(訂正:第7回の時点では母は生死不明だった。生存が判明してからってことだ)意外と深かった。
それを進矢の母が偶然立ち聞きしてしまっていた。
一方、光と次代はガールズトーク開始。松平とサシで食事したお店と同じ。
「あれですよ、わたしと彼は相思相愛ってわけじゃないですからね」
「そうかしらね」
「そうよ、だってわたし好きだってこともないし、向こうだって私に好きだって言ったこともないし」
だから第7回で進矢は(ry
言葉で伝え合ってないのならば、進矢と光は以心伝心なのだと次代は言う。そうでなければ、身代わりから解放されたときのような感動的なシーンをできるわけがないと。
まったくもってごもっとも。
「喫茶店で一緒にお茶飲んだこともない恋人同士ってある?」
「わたしは恋人いないからわからないけど、喫茶店に行ったり公園を散歩したりしないと恋人同士じゃないというのはおかしくない?」
前々から思ってたんだけど、次代ってすごく普通の考えをもっているイイ子だなあ。
弟のことも大事にしているし、考え方が偏ってなくて真っ当なことを言うけど、押しつけがましくもない。
ちなみに、光は進矢と喫茶店でお茶したこともないというけれど、第3回はノーカンですかね。
終業間際に、光に電話1本で呼び出されて、遅刻しちゃってドタバタ現れた進矢。
待っているあいだに光が「あいつ、いつも遅刻するんだから」みたいなことボヤいていたような。
でもこのときは、光が全く恋心を抱いてなかったっぽかったからなあ。
光が進矢を好きな気持ちに気づいたのは偽婚約騒動のときだと思う。そんなこともあったねえ。当初の予定では誤解が解ける→光と進矢の恋が成就で終わるはずだったのかも。
第21回を見直したところ、一年前に進矢と光は海に行っておりましたわ。
静香
「光ちゃん、去年海に行ったけど、今年はどうなの?」
勝
「なにも言ってませんけどね。去年は進矢さんに誘って頂いたんですよ」
海に誘ってんじゃないか、進矢のやつ!!
喫茶店どころじゃないわ!
だがしかし、きっと当時の光の認識では、近所の兄ちゃんに遊びに連れて行ってもらった程度だったのかもしれん。
自分の恋に気づく以前はノーカンノーカン
恋人の定義を経験者に聴きに行こう。ということで豆せんの比奈子さんに聞き取り調査しました。
喫茶店に誘ってくれたのはコウちゃん
大声では絶対に笑わない
棚を吊る
優しくじっと見つめる
目と目がチカッと合う
すぐわかるものよ愛されているって雰囲気は
「どう?」「全然見込みない」
_(┐「ε:)_ズコー
かわいい鬼だなとか、いつも女らしいと思って君を見てるとか、言われてたじゃん!ほおずき市なんか3年越しの約束じゃん!
そもそも、光と進矢は一緒の家に住んでいるのだから、前提条件が違ってる。
比奈子さんもコウちゃんからプロポーズされるまで全然気づいてなかったじゃないですか。話盛りすぎ。
鶴長さん一家(父、ろくでなし弟、義母)が九保育園に謝りに来ました。
謝りにきたのに義母は座布団の上に座っていて、まあダメダメはダメダメなんだなあ。
弟はかなり反省していた。
鶴長さんのもう1人の弟(進矢の後輩)について
中盤から全く姿を見せなくなりましたが、どうやら契約が1クールのみという事情があったようです。『ありがとう』は好評につき、3ヶ月が6ヶ月に延長されたらしく、3ヶ月契約だった方は延長分には出てきません。妊娠中に夫を赴任先で亡くした田中先生も同じです。
とはいえ、実姉が亡くなっているのに全く姿を見せないというのも不自然すぎるので、大阪で特別任務中。お葬式と告別式には新幹線でかけつけて、式が終わるとすぐに大阪に帰った、ということが口頭で説明されています。
役者さんは出てこられなくても、設定できちんと補完しているところに脚本の誠実さを感じました。
比奈子さんの聞き取り調査結果を見返していると、腹ぺこ進矢が登場。
庄司先生が蒸かし芋を出してくれた。
「サツマイモもいいけど、腹が張るのが困るんですよね。レディの前じゃ言えないけど」
「なに!?レディの前!?あはははははは」バカ笑い
「なにその笑い方。脈ねえなあ」
両思いかもって意識しだした途端、光は恋に夢を見すぎだw
蒸かし芋に喜ぶ。今回、進矢さんはやたら色々食べている。最終回手前にして、やせの大食い属性追加か。
さてさて、前回、予告で見てのたうち回った場面
| ゴロゴロ
|r’⌒X⌒ヽ ∩゙⌒゙、⊃
|ヽ__乂__ノ (。Д。)⊃ モファ
「あのね、こないだね」
「こないだ?」
「あの、あの、身代わりになって、ほら助かって飛び出したでしょ」
「ああ……」
進矢さん、猫背になった。
「あのとき~、つまりあの~、あたし、進矢さんに……」
「ああ……」
「ねえ!どう思ってわたしを抱いてくれたの!?」
「!?」
「そりゃ、あの……」
「進ちゃ~ん」
なんというお約束!!
予告から増えたセリフは進矢の「そりゃ、あの……」だけじゃないの!!
ぜえぜえ、まとめるの疲れてきた。
このあと、進矢の母が現れて「再婚するから大阪に行く」と言った。
それは、進矢の結婚の障害にならないようにと、身を引くための嘘だった。
次回、いよいよ最終回!!