JIN-仁- やっぱりミキは不要だったなー

2011/6/30 木曜日 - 23:08:16

ドラマオリジナルキャラの友永未来。
脚本家のメアリースー(二次創作に登場する、原作のキャラクターよりも格段に優秀なオリジナルキャラクターを総称した言葉)としか思えなかった。
第1シーズンは、仁先生は婚約者であるミキの脳腫瘍手術に失敗して植物状態にしてしまう。これが原因で仁先生は腐った日々を送っていた。
江戸時代にタイムスリップしてからも、ことあるごとに「ミキミキ」で鬱陶しいったらありゃしない。
だって、視聴者の私は現代のミキと仁先生なんか全く興味なかったから。

完結編の最終話の〆の〆で(ホント、エンドロールが終わってから本編を流すの止めてくんないかな。エンドロールで感傷に浸らせてよ)、友永未来の生まれ変わりと思われる橘未来の、脳腫瘍手術、執刀はもちろん仁先生。
これがさ、現代でミキと恋愛関係になるフラグに見えかねないわけよ。
もちろん、私は1ミクロンもそんなこと思ってないけどね!!
でも恋愛フラグに見えてしまう余地があるのはわかる。その余地が許せん。

ミキさえいなけりゃ、咲さんと仁先生の今生の別れ、咲さんからの手紙に涙で応える仁先生。
もう二度と逢えない、この先、江戸での暮らしを忘れてしまうかもしれない。
でもこの気持ちは忘れずに前向きに生きていこう。
これで「完」でいいじゃないか!

それが、ミキの手術に失敗した伏線を回収するために、最後の最後で手術シーン。
『JIN-仁-』の舞台設定としては違和感のある現代の医療場面(やっぱりJINといえば江戸だし、仁先生は着物にチョビ丁髷だ)が〆になってしまった。

なんでミキなんか作ったんだろう。
6月29日発売の『完全シナリオ&ドキュメントブック』を買った。
脚本家のインタビューページを読んだ。

ミキを作った理由は大きく2つ。
1つめは原作で南方先生は未来への未練をアッサリ断ち切っているが、ドラマの仁先生はあれこれ思い出してウジウジさせたい、その対象として作った。
もう1つは咲と野風が2人とも仁先生が好きで、その恋心や切なさを際立たせるために、2人が絶対に敵わない「第三の女」が必要だった。ミキがいることで「Wヒロイン」の構図ができる。
だそうです。

なんで?(゜Д゜)
「仁先生をウジウジさせる」それはいいよ。原作の南方先生は割り切るのが早すぎるからね(原作はそこがイイんだけど)。でもそれを現代の恋人にするのは安直すぎません?
「第三の女」……咲さんが敵わないのは女の影なんかじゃなくて歴史の修正力(ドラマで頻出したこの言葉もどうかと思うけど)なんじゃないの?野風は、第三の女なんかいなくたって自分の分をわきまえているよ。野風は咲さんに敵わないと思っているんだよ。それでいいじゃないか。

おかげで、完結編で仁先生は「ミキミキ」言わなくなったのに、咲さんが「ミキミキ」病になっちゃった。
妙にミキに遠慮して、未来にミキを誕生させることに情熱を燃やしちゃった。
仁先生は仁先生で、完結編では咲さんにデレデレなのに、第1シーズンで「ミキミキ」言っていたから、妙な感じがするし。
現代のラストシーンが橘ミキだから、結局、側にいる女がいいんかい!?となりかねない。

でもね、咲さんはミキさんに敵わないと思っていたみたいだけど、それはある意味仕方がないんだ。
その理由は、仁先生のミキへの想いが深いからではなく、ミキが仁先生と同じ時代に生きていたから。
未来=ミキ なんだね。
咲さんは150年前の人。仁先生と出会い、惹かれあったことこそ奇跡。
ドラマだって咲さんと過ごした日々をえがいている。だからこそ別れがこんなにも切ないんだ。

病床の咲さんを思わず抱きしめた仁先生。仁先生自身も脳腫瘍のために手に力が入らない。
彰義隊の行動になぞらえて言う。

「もし、かけがえのないものがなくなってしまうのなら
 一緒になくなるのが一番幸せだって」

咲さんが死んでしまうのならば、自分もここで死んでしまいたい
ってことじゃー!!
当然、咲さんには「医者がそのようなことを言ってどうするのですか」と叱られるわけですが。

やっぱり、仁先生は咲さんなんだよ。

それにしても、ここ数日こんなことばっかり考えている自分、キメー。

 

追記
『シナリオブック』面白いです。
これを読めばセリフとアドリブが一目瞭然(ドラマJINのツイートより)。
例えば、私が大好きな4話の大井宿で同部屋にされる場面。
「咲さん、それは、いけません!
 もちろん、いやなわけないですけど
 (真顔に戻り)咲さんさえ、イヤでなければ」
シナリオブックだと
「!え。いや、あ、さ、咲さんがいいなら」
です。

仁先生がデレながら
「もちろん、いやなわけないですけど」
と言うのが、いっちばん好きだったんで、脚本ザマーミロ(←ミキを作ったことを恨んでいる)思っちゃいました。
こういう端々から零れる気持ちって、堪らないです。

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2 Responses - “JIN-仁- やっぱりミキは不要だったなー”

  1. さおり : 2011/09/05 - 23:53:21 -

    お久しぶりです、未来さんの存在が必要だったのかそうじゃなかったのかは分かりませんが未来さんの存在があるおかげでドラマでは咲さんの先生へのひたむきな想いがすごく切ないものになったと思いました。
    最近思うのですがドラマでも原作にあったように野風さんが遊女たちのために横浜で慈善活動をするシーンを見てみたかったなと思います。

  2. かかし : 2011/09/08 - 06:16:05 -

    >さおり様
    他に好きな人がいる、という片想いも切ないですが、タイムスリップものとしては、2人の絆を時が引き裂いてしまうだけでも、私にとっては、かなり泣けてしまうシチュエーションでした…。

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